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コロナウイルスに関して

当院に通院なさっている皆さんへ

令和2年4月2日
ゆうレディースクリニック
院長 松井浩志

新型コロナウイルス感染は、現在(4月2日)、東京では、感染者が急激に増えて対処が困難になるかどうかの分かれ目の状態(「感染爆発の重大局面」)であると考えられています。
そして、東京と密接なつながりのある埼玉県も同じような危険性があると考えられます。

現在、このウイルスと妊娠の関係は世界的に研究が進められていますが、このウイルスが妊婦や胎児や新生児に与える影響は十分わかっていません。
一般的に妊娠中は細菌やウイルスなどの病原菌に対する抵抗力(免疫力)が落ちると言われていますが、新型コロナウイルスでは妊娠中に重症になりやすいという報告は、現在ありません。しかし、大丈夫だという確実な証拠もありません。
(中国の9人の妊婦さんを詳しく調べた結果、病気の経過や重症度は妊娠していない方と変わらなかったという報告(2月12日Lancet)はありますが、絶対大丈夫という事ではありません。)
(3例の胎盤の検査では、胎盤にウイルスの影響は認められず、お母さんから子宮の中にいる赤ちゃんにウイルスが感染する可能性は高くないと考えられますが、絶対大丈夫という事ではありません)

妊娠中に感染した場合の治療方法は確定していませんし、薬剤や治療法と妊娠の関連性もわかっていないので、妊娠中に十分治療を受けられない可能性があります。妊娠中には使用しづらい薬剤などもあることが予想されます。

今後、状況は日々変わっていくことが予想されますが、以上のようなことを考えると、現在、不妊治療の延期を考慮することも必要かもしれません。
延期の目安は、急激な感染の拡大の危険性が無くなるまで、あるいは予防薬や治療法が分かってくるまでが目安になることが考えられますが、その時期は全く分からない状態です。

一方、不妊治療にとっては、年齢が高くなると妊娠できる可能性が下がってしまうことが明らかで、治療の延期は治療の失敗に直接つながってしまうことも考えられます。また、不妊治療中の方にも、治療中でない方にも、妊娠する権利は平等にあると考えられます。

以上の事を考慮しながら、当院では、皆様の意思を尊重しながら、治療を続けていく方針ですが、今後、状況が変わることも十分考えられますので、必要に応じてご案内をしていく予定です。

 

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